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出雲で言う「モダン焼」 [グルメ]

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全国にモダン焼と呼ばれる料理があろうかと思うが、
島根県、出雲におけるモダン焼とはこの写真のようなものを指す。

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簡単に言えば、焼きそばを小麦粉を薄く焼いた皮で包んだものだ。

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それにさらにソースをダバダバとぶっかけて食べるのが私流だ。


前から調べてみてわかってたが、このモダンって呼称はこっち特有のものっぽい。
私達が学生時代には大変お世話になったB級地元グルメってわけで。

今のようなファストフードチェーンがあるわけもなく、こういう専門店や喫茶店、ショッピングセンターのフードコーナーが学生の放課後のたまり場だった時代だ。

今も昔と変わらず50円単位で無限に増量できるシステム。
当時150円上がりで丁度腹が満たされるような感じだったかな。



もう40年前近くなるか。
学生時代モダン焼は ふじた と ふじはら この2店舗で食べたものだが、 ふじた は惜しまれながらも閉店した。
今でも ふじたのモダン は伝説である。
(焼きそばとソースを再現した店があるが、モダンがない。)
時代の流れだな。営業最終日の最後の最後の客になった事を思い出す。

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ふじはら は、今でも元気に営業中。学生たちの胃袋を満たし、当時を懐かしむ客が訪れる場所だ。

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秀でて旨いというわけではない。誤解のないように言うが、昔ながらの懐かしい味だ。
決して華美でなく、今風の味付けでもない。実に文句のつけようのない安心の味なのだ。
だから皆ソースを後がけで自分流にダバダバとかける。

比較すれば明石の江洋軒の味にはかなわない。>>参照 明石江洋軒

今の時代500円のワンコインで十分満足できるものを提供してもらっている貴重な存在だ。

あの当時他にも くろだ のお好み焼き、これも50円単位で驚くべき大きさまで食べられた。
そして2010年頃までは パラオの 札幌亭 の肉玉焼きそば と、この今は無き2店舗にも大変お世話になった。私と同じ人は沢山いるだろう。

特に札幌亭の焼きそばは他に並ぶものはない。多分ソースが美味かった。半熟の目玉焼きが乗ってこれがまた最高。
明石江洋軒にもう少しで手が届くくらいの旨さだったといえばワタシ的には納得できる。

ファンが多かったと思うから同意頂ける人もいるだろう。



ともあれこのモダン焼はもう出雲で、いや、島根でここしか食べられない食文化遺産である。
全国と比較すればわかる。大事な遺産だ。



興味ある県外の人は出雲蕎麦と一緒に是非食べてもらいたい。
出雲蕎麦の名店、羽根屋本店のすぐそばにある。







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コメント 4

まさ

モダン焼…恐らく茨城には無い食べ物ですね。
ソースをたっぷりめにかけて食べると美味しそうですね^^
by まさ (2020-08-09 15:48) 

ゆうみ

郷で食べたモダン焼きは ソーセージが一本まんま入ってて
割りばしにぐるっと巻き付いた形状です。
ソース マヨネーズ 青のり 振りかけます。
by ゆうみ (2020-08-09 20:46) 

みゃぁちゃん

まささん>

私も県外に出るまでモダン焼というのはこういうものなんだという井の中の蛙状態でした。

全国に点在するそれぞれのモダン焼、食べてみたいものです。

by みゃぁちゃん (2020-08-10 20:00) 

みゃぁちゃん

ゆうみさん>

それもまた食べたいものですね。

っていうか、それ、はしまきに凄く似てるんですけど。
どっちかがルーツなんでしょうか。

by みゃぁちゃん (2020-08-10 20:01) 

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