ファインダーの向こうで私を指さす子がいた。
それに気付いた子もファインダーの向こうでピースし始めた。

私が左手の親指を立てて空に突きあげると、

ファインダーの向こうもそれに応えるように手を振り上げてくれた。


ごめんね、君たちにピントはあっていないんだ。

でもありがとう。遠くなのにファインダーだけで意思疎通できたね。