2015年も食べに行きました > その様子は こちら



ちょうど30年前、私は明石市のちょっと北、伊川谷町に住んでいた。
今、伊川谷は当時と比べ物凄い発展をしている。
しかしながら30年前は何か用事があれば一番近い大きな街「明石」に行かなければならなかった。

伊川谷は明石より高い場所にあり、明石までバスやバイクで上って下りてを繰り返したものだ。

だから、昼飯、晩飯、夜食は明石で食べたり持って帰ったりすることが多かった。
その時お世話になりまくったのが山陽明石駅近くの京都王将(現存)と2国沿い吉野家(移転)、知る人ぞ知る2国沿いの本当の夜の屋台の頃の2国ラーメン(ばくだんおにぎり最高!)、そして今回お話しする「江洋軒」である。

30年たった今でも当時と変わらない店構え、そして【信じられない事に】あの時の味そのままを残している。

当時私は注文するときは焼きそばだけなら3枚、「はい!焼き3丁~~~!」
中華そばも食べるなら「はい!焼き2丁中華1丁~~~!」

当時焼きそばも中華そばも300円だった。現在は400円。
常識を破る少し少なめの1杯。したがって一遍にこのぐらい頼まないと食べた気がしない。


嫌がる女房を(笑)引き連れて一緒に頼むと「焼き3丁中華1丁~~~!」


この焼きそばだが、麺の太さ等はそれだけで常軌を逸するが、それよりなにより「味」である。
一度食べたら癖になる味。こればかりは他店で同じ味を食べたことが無い
いまだに思い出したように食べたくなる「謎の調味」。今でも神戸に行くときにはわざわざ明石に寄って食べてから神戸に向かうという常習性(超B級)をはらむ
キャベツはくたくたなのにカップ焼きそばでよく食べた記憶のある「あの甘さ」があり、申し訳程度に乗せられたチャーシューのかけら。この肉にも謎の味が付いている。
ソースは多分どこかのソースなのかもしれないのだが、その皿のすべて(麺・ソース・キャベツ・謎肉・謎調味)を一気に口に頬張ると脳天まで味覚中枢を美味さで破壊される

「おかわり!おかわり!おかわりぃ!」 焼きそばの皿を積み上げるのが満足の証。
焼きそばひとつでここまで燃えることはまずない。
この店は焼きそばと中華そばだけの店。大盛りとかも無い。それがこの店のジャスティス。

おっと、中華そばの味を伝えてなかったですね。
焼きそばと一緒に箸休めで食べたら快感のバランス。
新たな気持ちで焼きそばに挑むことができる控えめな味となっております。

初めて出会った30年前にタイムスリップしてしまう若かりし頃の思い出が、そこに行けば今だ現存し、伝説で無い体感できる味がある。

絶対また寄ります。

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